【ハーバード大75年間の大研究】幸福・健康をもたらすのは良好な人間関係??

こんにちは!今回はハーバード大学の人の人生を75年追跡した、調査としてもここまで長く続く研究はないのではないかという研究から真に幸福と健康をもたらすのは何なのか記事にまとめます。
 
 
あなたが将来最高の自分であるために何に自分の時間とお金を投資しますか?
 
ある調査でミレニアム世代に「あなたの人生で最も重要なゴールは何ですか」と質問したところ、80%以上の人が「お金持ちになること」と答え、同じく50%以上の人が「有名になること」をあげました。
 
私たちはより多くの業績を上げる為に自分に鞭を打って頑張ります。残業もするし徹夜もします。これらはその後の人生をより良いものとする為に必要不可欠なんじゃないか?との印象を与えます。
 
人の記憶は過去の多くを忘れてしまいます。だから過去頑張ったことが本当に今の幸福につながっているかもわからないし、今高齢の方々に自分の幸福度に寄与したものはなんだったかインタビューしても忘れちゃっているわけです。(だからこそ、過去を美化してしまうという過去美化バイアスというのもあるのですが

soki.hatenablog.jp

 

 

高齢の方々にインタビューをするのは、実践的な取り組みではない。

そこでハーバードの研究チームは、人間を10代の頃から亡くなる寸前まで、調査するプロジェクトに乗り出しました。そこで何が人間の幸福と健康に寄与しているのか調査したのです。
ハーバード大学成人成長研究(Harvard Study of Adult Development)は、この分野でこれまでで最長のプロジェクトかもしれません。75年間724人を追跡調査しました。被験者の仕事、家庭生活、健康について尋ねたのです。時間や資金不足、人材不足が理由で、このような調査が長続きするのは大変稀です。
 
 
1938年からチームは2つのグループについて調査をしました。ハーバード大学の2年生とボストンの最貧地域に住む子供ら、特に酷い家庭環境で育った子供らです。
健康診断や家庭でのインタビューを続け彼らは弁護士になったり1人アメリカ大統領になったり、どん底から最上クラスに這い上がった人もいればその逆もいました。
 
彼らの明確な生活を知るために、血液や脳を調べ、子供や奥さんに質問もしました。
これらの調査結果から明らかになったことはなんなのでしょうか?
答えは、
良好な人間関係が幸福・健康をもたらす
ということです。
 
1社会的つながりは重要
家族、友人、共同体への繋がりが強い人ほど寿命が延びたという結果
孤独感というのは有毒なもので、人は自分が望むより他人と繋がりがないなと感じる人は幸福感が低かったし、健康状態も人生の早い段階で悪化し寿命が短くなったのです。
悲しいことにアメリカ人の五人に一人は孤独感を感じていたようです。
 
2友人の数や結婚しているか否かは無関係
大衆の中にいても、結婚していても孤独感を感じることはあります。すなわち、友達の数や結婚しているか否かは関係なかったのです。重要なのは、親しい人間関係の質だったのです。喧嘩・不仲は非常に健康に悪いということがわかっています。結婚しているのに不仲な夫婦は、結婚していない人よりも断然健康に悪かったようです。50代の時の状態で80歳の健康状態が良く予測できてしまうという研究があって、50代の時のコレステロールレベルではなく、いかにその時の人間関係に満足できているかでその後の健康状態が決まってしまうそうです。
80代で健康を害してしまった時に、健全で良好な人間関係の人はその幸福度が変わらず続いたのに対し、不健全で不満足な人間関係の人は身体的痛みから、その不満感が倍増し、より不幸な気持ちを感じてしまうそうです。
またケンカが多くてもその人間関係を重要なものだと感じていれば、それはいい人間関係だったそうです。
 
3良好な人間関係は脳も守る
健全な人間関係の人は記憶がよりはっきり長く保持されたという研究結果が出ました。必要に迫られ他人のために自分の時間を費やせる人は脳が健康でしたが、他人のために時間が使えない人は脳が早く衰退していきました。
 
 
この研究で最も健康で幸福だった人は、仕事を引退後職場の友達を遊ぶための友達に置き換えていました。私たちは、若者が言うように、名声やお金や優れた業績を求めます。また名声やお金、優れた業績は我々がそれらを得た後に健康で幸福に暮らすために必要なものだと勘違いしています。人生幸福で健康な人は家族や友人、共同体と関わりのある人だったのです。
 
いい人生はいい人間関係により形成されると言う記事でした。参考になったら嬉しいです。
個人的な感想です。読むかはみなさんの自由です笑
この記事は、受験や出世競争といった現代社会では、苦労して頑張って当然、と言われますが、実際にはそんな競争社会で勝っても健康や幸福をもたらさないのではないかと疑問を呈するものだと思いました。もし仮に受験や出世レースは、お金を稼ぎ、より良い生活をし、幸福感を得るためには、苦しい思いをして頑張る仕方ないものだ、と考えていたとしたら、それは誤りなんじゃないか、ということです。今、他人の期待の答えようと、幻の幸せを追求しようと受験を頑張り官僚等になって出世し、でも挙げ句の果てに、文秋等に記事にされて社会的に引退せざるを得ないような人が一部でいると思います。僕も受験頑張ったりいろんなことを犠牲にして色んな成果を上げようと視野狭く頑張りすぎて空回りしていた時期があったなと今振り返って思います。だからこそ、今は背伸びして手に入らないものを求めるよりは今ある人間関係や自分の能力を大切にして、良好な人間関係を築いていきたいなと思っています。
 
以下参考にした動画です、それでは!