1ギャップのバイアス『ファクトフルネス』

ギャップが、大きく取り上げられるときは、そのデータの言わんとすることを吟味しよう。忘れてはいけないことは、トップと底辺との間に、平均的な多数派がいること。このバイアスに惑わされないためにも、多数派に関するデータを見つけてみよう。

 

・異なるデータの平均同士を比べる時に気をつけることは、平均同士を互いに比べあうことではない。意外と、範囲は似たようなもので、重なっている範囲がとても広い場合があるので、そこでバイアスに惑わされないようにしなければならない。

 

・トップと底辺のギャップに気を取られすぎることなく、多数派のデータをきちんと確認する。すると、極端に世界は二分されていないことがわかる。

 

・自分の立ち位置を考えた時、自分がとても恵まれている方なら注意が必要。なぜかといえば、トップから下を見た時、すべてのものが似たように、優れないように見えてしまうから。ビルの屋上から、下を眺めたときに、下のものが、皆同じように小さく見えてしまうのと同じ原理。

 

続きます。