ストレス反応はなぜあるのか?と慢性的ストレスが心身に与える影響について

こんばんは!

今回はストレスについて記事を作っていきます。

まずストレスとはなんでしょうか。

kotobank.jp

コトバンクによると

「刺激により引起される非特異的な生体反応」

と定義されています。

 

ストレスは一般的に体に悪いものとして現代社会では受け入れられていますが、なぜストレスを感じる我々の先祖が自然淘汰(自然選択)を勝ち抜けたのでしょうか。

まず自然選択の定義から、、

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要は環境に適応した生物的特徴をもった生物が生き残ってきたわけです。

我々はストレスに敏感ですよね。もしストレスが体に悪いものならば、ストレスを感じやすい我々の祖先は生き延びれなかったはずです。すなわちストレス反応は太古の地球を生きるために必要不可欠だったということです。

 

ストレス反応が我々の先祖に必要だった理由

恐怖や不安を感じると、肉食獣や災害などから身を守るためストレスホルモンを出して身体を戦闘モードに整えました。戦闘モードにすることで体の動きを機敏にするように身体を準備するというわけです。こうしてあらゆる脅威から身を守るようなストレス反応を体内システムにもつ我々の先祖の血統が、現在まで子孫を残したのです。

 

ストレス反応の仕組み

我々は、昔の脳から存在する古い脳の部位、扁桃体で不安や恐怖を感じます。するとその扁桃体の活性化により視床下部に「不安や恐怖に対処せよ」と命令します。すると内分泌系の副腎からストレスホルモンのコルチゾールやアドレナリンが放出され、ホルモンが血管を伝って、自律神経や全身の臓器に様々な反応を及ぼします。

 

慢性的ストレスが現代人の体に与える影響

 我々の先祖がまだ文明を持つまでは、ストレス反応は一時的なもので、その一時的なストレス反応によって脅威から身を守ってきましたが、現代社会ではストレス反応が連続的に作用し、現代人はこうした連続したストレスを感じて、それが慢性化してしまっています。一時的なストレス反応は、脅威から身を守るためにいい方向に作用しましたが、慢性的なストレス反応は心身を疲労させていきます。特に最近は「マインドワンダリング」といって過去や未来のことに考えをめぐらせ、過去の後悔や未来の不安で考えが堂々巡りになり、反すう思考を繰り返すことで、ストレスを常に感じる状態となり、ストレスホルモンが慢性的にで続けているような状態になってしまいます。下にハーバード大学の「マインドワンダリング」についての記事を載せました。

news.harvard.edu

ストレスホルモンであるコルチゾール放出によって、海馬の脳細胞が破壊されていることも判明しています。(下の論文で紹介されています)

www.ncbi.nlm.nih.gov

海馬の萎縮は、うつ病患者に特有の症状で、海馬の萎縮がうつ病の発症を促し精神的ダメージを肥大化させます。また慢性的ストレス反応は、心疾患のリスクをあげるとの研究データもあります。

 

一時的なストレス反応が我々の先祖を脅威から救ってきた反面、現代社会では我々に襲いかかる慢性的ストレスが原因で心身に異常をきたしてしまっているというのはなんとも皮肉なものです。

それでは、ストレスに対処するためには、どのような対策を練れば良いのでしょうか。次回、アメリカ心理学会が発表した効果的なストレス対策について記事をまとめていきますので、お楽しみに。

それでは、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました!以下は参考にさせていただいた記事です!

toyokeizai.net

www.ncvc.go.jp