新宿の人気店「風雲児」はなぜ行列ができるのかを(心理学も交えて)考察してみた!

本日の昼間オーケストラの練習後、帰宅途中に新宿に寄ったので、せっかくなら美味しいラーメンでも食べて帰りたいなと思い、スマホで「新宿 ラーメン」と下手に検索しました。すると、新宿の人気ラーメン店ランキングなるものがありまして、僕はつけ麺が好きなので、つけ麺のお店ないかな?とみていたらランキング3位に「風雲児」というお店を見つけました。

tabelog.comせっかく今日は時間もあるしこれは行ってみるしかない!と思い、新宿西口から、お店のある、南口の方へ。実はお店は少し駅からは離れています。ヨドバシカメラの脇を通り、飲食店の立ち並ぶ繁華街を抜け、甲州街道の信号を渡り、代々木二丁目交番の前を過ぎると、お店は現れます。

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お店の佇まいは、行列のできる人気ラーメン店とは思えないほど、素朴な雰囲気で外までは行列ができていなかったので、これはチャンスだと思いお店の中に入ろうと暖簾をくぐったところ、カウンター席の後ろの壁全面に人の列。「正直これは入れないな、待つしなあ。」と思っていたところ、店主の方がお店の中から手招きされましたので、時間もあることだしと思って入店しました。

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お店に入ると、天井は低く店内が新しいというわけではないですが、まるで民宿に泊まりに来たかのような居心地の良さがあって、壁には店主の地元である愛媛県新居浜市関係の写真などが飾られていて、店主の地元愛が感じられました。並びながら本を読んでいましたが、そのアットホーム感のある居心地の良さに読書にも集中できました。

待っている間にもお客さんを飽きさせない工夫がたくさんあります。前述したようなお店の雰囲気の良さもそうなのですが、麺を入れるときに、もちろん回転率を良くするために効率を考えてというの魔あるとは思いますが、豪快にお湯の中に麺を投入し、麺をお湯からあげるときの湯切りのパフォーマンスにも目を奪われました!まさに風雲児であるかのように豪快にお湯を切ります。それでも、もちろんお湯がカウンターの方に飛んでくるような心配もないですし、用意されている盛り付け用の器にお湯が飛んで台無しになるようなこともありませんでした。

 

パフォーマンスだけではなく、お店のより良い雰囲気やおもてなしのためにドアが中途半端に空いてしまった際などには、ドアを閉めるように、不快感なく単刀直入に促しますし、回転を良くするために待っているお客さんにつめるように促しますし、きちんとオーガナイズされていました。

 

お店の壁にずっとできていた行列は、気づいたらなくなっていき、いよいよ席に座れるようになりました。このラーメン店の凄いところは、並んでいる人の食券を事前に回収して、お客さんが座ると同時にラーメンを提供するところです。確かに他のラーメン店でもそのようなことはありますが、稀なことですし、何よりこのお店ほど円滑に、すぐにラーメンを提供するというのはなかなかないです。

またお店には3人の店員がいましたが、お互いがお互いを助け合ってお仕事されている感じで、皆さんとってもテキパキされていました。皆さんあまりにもテキパキされていたので、お客さんもとってもテキパキ召し上げっていて、ここにも回転率を上げる秘訣があったのかなと思ってしまいました。

 

ここでメニューについて触れようと思います!

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このお店は、5つのメニューしかなくて、そのうち17時からの営業で15食限定の蒲田まー麺を除くと、つけ麺、得製つけ麺、らーめん、得製らーめんの4ツノメニューしかありません。しかも、他のラーメンであるような麺の硬さや味の濃さ、油の多さを選ぶことはできません。

それの何がポイントかというと、メニューが少なく、選べるオプションが少ないということは、それだけ選択のパラドックスによるストレスを感じないし、お店の回転率を上げるためにも効果的な手法だということです。

まずは、選択のパラドックスについて!朝日新聞によると、選択のパラドックスにより、人間は選択肢の多い状況下に置かれた際、

1無力感にさいなまれる

あまりにも選択肢が多いと人間は選べなくなってしまい無力感を感じる。

2満足度が下がる

無力感を打ち破って決断を下せたとしても、選択肢が多いと選択肢が少ない場合に比べて満足度が下がる。その理由には以下の3つの要因が考えられる。

A選んだ選択肢が完璧でなかった場合に選ばなかった選択肢の方がよかったのではないかという後悔の念が生じる。

B選択肢が多いと選ばなかった別の選択肢のいいところを想像することで選んだ選択肢に不満を持つ度合いが高くなる。

C選択肢が多いと完璧な選択肢があるはずだと期待値が増大しすぎてしまう。

すなわち、選択肢が多いというのは逆効果で、あまりいいことではないのです!以下は参考にさせていただきました朝日新聞の記事です!

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この原理の影響もあってか、選択肢が少ないととっても満足感が増す気がしていて、風雲児の人気の理由の一つにも、もの原理原則が働いているのではないかと思いました。

選べる選択肢が少ないということは、茹で時間も一定にできます。なので、お客さん別に茹で時間を変える必要がないので、効率が良く、その点は回転率の速さに直結します!

 

座ってすぐに料理が提供されましたので、早速食べます。お皿が運ばれてくる際、店主が凄い勢いで、運んでくださいます。笑 隣で運ばれてきた女性客はとっても慌てた顔をしていました。笑 あと、お店の方が注意してくださいますが、お皿がすごい勢いで運ばれてきますので、テーブルの上は、水をはじに寄せ、スマホや本、手をおかず、じっと大人しくしているのがポイントです笑笑

このお店は、濃厚鶏白湯と魚介のスープで、とっても濃いです。麺も中太のストーレート特注麺でとっても歯ごたえがあります。待った甲斐もあってか、食べた瞬間感動しました!やはり美味しいラーメンは、醤油やだしが大量に入っているわけではないのに、味が濃厚でまろやかなところがすごいと思います!まるで、ベルリンフィル、ウィーンフィルのまろやかでとろけるようだけど、濃厚で奥行きが無限な感じの音のようだなと感じてしまいました!これは公式ツイッターでもつぶやいてしまいました笑

 味は、東京駅の六厘舎に似ています。煮干しの粉末が、つけ麺のスープの上にまぶしてあるところもそっくりでした。麺の太さもそっくりです。ただ六厘舎は豚骨魚介なので、そこが違いです。鶏肉独特のほんのりしたまろやかな甘みが風雲児の特徴なのかなと思いました!風雲児と六厘舎を比べた知恵袋の記事を見つけましたので下のリンクからご覧ください!

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

www.rokurinsha.com

帰り際、店主の方が、元気よく挨拶をしてくれます。「ありがとうございました。またお待ちしております。」とっても気分が良かったですし、テキパキとされていてお店の雰囲気も温かかったのでまたきたいなと思ってしまいました!!

皆さんも新宿に寄ったら、ぜひ風雲児にお立ち寄りください!

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