思考の偏重の危険性

こんばんは!

最近全然更新できてませんが、部屋の片付けをしたり、近日の演奏会のために練習したりしています。

 

今回は最近色々なところで感じる思考の偏重の危険性について記録します。

 

 

1.思考の偏重の危険性に気付いたきっかけ

よく本を読むと色々な物事の多様性に気付くことができるので本を読む事は好きです。ただ最近は生活習慣の乱れもあってなかなか読書の時間を取れずにいました。だからYouTubeで本を1日数十冊読むような人の動画を去年の秋に毎日のように沢山視聴していました。しかし、彼は合理的過ぎる面があるし、大量の論文や本から多くの知識を吸収して紹介していますが、その量が大量すぎて本人も十二分に理解されているわけではなく説明が表面的になっている部分がある気もしていました。しかも、彼とは異なる意見を持つ人々に対して攻撃的すぎて、その攻撃性が自分にもうつってしまい、自分も他者に対して攻撃性を伴って批判的過ぎる事が増えてきてしまっていました。そのYouTuberの人の考え方やシェアしている知識自体はとても魅力的なものでしたが、あまり彼に偏重してしまうと、科学では表現するのが難しいような人間の繊細な心の機微に敏感になれないことも増えるし、現代科学ではまだ証明されないような奇跡とも言えるような現象(音楽の世界ではよく起こるし、沢山経験してきた。)に対しても謙虚に向き合えなくなってしまうのではないかと思ってしまいました。

 

2.昔ヒトラーに熱狂した1人の男の証言

https://twitter.com/soki77662172/status/1098035521991802880?s=21

以前ツイッターでシェアしたビデオがあります。このビデオ内では、戦前戦中にヒトラーに熱狂したドイツ人男性に焦点を当て彼の経験と彼の経験から若者・未来に伝えたい事が紹介されています。たしかにヒトラーは高速道路を発明し労働環境を整備するなど、現在までその恩恵を残したという正の遺産もありますが、一方で少数民族を排斥し利己的な利益追求のためには手段を選ばなかったという負の側面もあります。(もちろん利己的な利益追求の為には他者の損失や犠牲を厭わないのはヒトラーだけではないですが。)

即ち、多少の正の遺産や恩恵を根拠に1人や1つの考えに傾倒するのは大変危険だという事です。

3.YouTubeは1つの世界の側面しか見せない可能性がある

YouTubeに限った事ではないですが、今はユーザーの履歴から興味の対象を調べ、よく見るトピックに関する記事や動画をオススメとして表示するというシステムが成立しています。これはバイリンガルニュース#351で紹介されています。放送では、既知とされている科学事実や歴史的事実(アポロの月面着陸や9.11の話題など)が実は全部嘘なのではないか、というデマ情報の動画を一度見るとそのようなanti-science, anti-historyの動画が沢山オススメされるようになり、洗脳されるようにそのような過激な思想の動画にマインドが影響を受け、当人が気付かぬうちに事実とは大きく反する思考を持ってしまうという危険性がある、と紹介されていました。

 

4.思考の偏重から抜け出す為に

思考の偏重を防ぐには色々方法があると思いますが、僕は基本的には色々な情報発信源である記事やラジオ、動画を見たり、友人と話したり、友人も1つの考え方に偏重した人達にならないように新しいコミュニティで新しい出会いを求めて話してみるというのがいいのではないかと思います。

世界一受けたい授業で法政大学社会学部メディア学科の藤代裕之准教授は、フェイクニュースに騙されない為に我々が心がけるべきことについて番組で語りました。

「人と意見交換し様々な角度からニュースを考えることが大事です。」

http://www.ntv.co.jp/sekaju/onair/190119/03.html

 

 

フェイクニュースは広告収入のために作られ、その数は今後も減る事なくむしろ増えていく可能性が高いでしょう。情報量は数年前に比べれば桁違いで、情報に対するリテラシーがより求められる時代が訪れています。

 

負の歴史のレッスンから学び、1つの情報や1人の人間に偏重する事なく、自分の中で客観的で事実に基づくような軸を持ち、古今東西の文献から学び、リテラシーの高い友人と会話を交わすのが大切なことではないでしょうか。