独創的発想を生める人の習慣

こんばんは、今日はアダムグラントさんの研究をもとに独創的発想ができる人ってどんな習慣があるんだろうということについて記事を書きます。
 
 
独創的な人は迎合せず、新しいアイディアを持っているだけでなく、アイディアを守る為に行動します。一歩抜け出て声をあげる人々のことです。彼らは想像力を働かせ、世界に変化をもたらします。じゃあ彼らの特徴ってなんなのでしょうか?
1先延ばし魔である
先延ばしにするほど独創的なアイディアが浮かぶ。ある調査で前倒しにする人よりも先延ばしにする人の方が創造的だと評価された。
研究をまとめると
 
以上のようになりました。すなわち、両端(先延ばしにしすぎて創造性に余裕のない人と不安に駆られて前倒しにする人)は創造力が低いことが判明しました。
逆に、ほどほどに先延ばしにする人は、創造力が上がったのです。なぜでしょうか。
先延ばしにして創造力が上がったのは、課題を告げられた後に、課題を先延ばしにしたグループでした。先延ばしの間、課題は頭の片隅で動いており、アイディアが育っています。先延ばしにより、様々なアイディアを巡らす時間ができ、直線的でない思考や予期せぬ思考の飛躍が可能になる。
歴史的偉人には先延ばしの人が多い。
創作に打ち込んだり休んだりして十六年間かけ、「モナリザ」を描いた。自分は負け組だと手記に書いたほどだったが、光学の世界に寄り道して学んだことで、ダ・ヴィンチの光の描き方を一変させ、画家としての腕を上げた。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアはワシントン大行進の前夜午前3時まで台本に手を加えていた。観客席で聴衆とともに自ら舞台に上がるのを待つ間も彼はまだメモを書きつけセリフを練っていた。”I have a dream”という言葉は台本にはなかった言葉で、演説中に思いついた言葉だったそう。彼は自ら、使えるアイディアを最大限に広げておいたのだ。文章が変更可能だったからこそ彼は自由に即興ができた。先延ばしは生産性の面では悪徳ですが、創造性の面では美徳となりうるのだ。先延ばしが習慣の偉人は素早く着手し仕上げに時間がかかるという特徴がある。
先行者利益とはどれほど大切か?
倒産率で比較すると、
先発会社は47%
後発会社は8%
だったそうです。先行者利益を追い求めすぎると約2回に1回は、倒産してしまうという計算になりますね。FacebookGoogleも創立当初は後発会社だったようです。すでにあるものを改善する方がゼロから生み出すよりもずっと簡単だということです。
独創的になるのに一番乗りの必要はないのです。他と違いがありそれが優れていればいいのです。
 
2不安や恐怖を感じる
独創的な人は、根拠のない過剰な自信家のようなイメージもありますが、実は、他の安定した道をきちんと考えていたり、不安からきちんと準備している人が多いのです。
懐疑には、自己への懐疑とアイディアへの懐疑があります。
自己への懐疑は思考を麻痺させ、動きを止めてしまいます。一方アイディアへの懐疑は、挑戦や実験、そして洗練へと自らを駆り立てます。自分を責めるのではなく「初めの何回かはうまくいかなくて当然だ。まだ到達していないだけだ。」と思う方がいい。
ある研究で、自分でダウンロードしたインターネットプラウザ(Google Chrome)を使っている人の方が、既存のインターネットプラウザ(Safari, Internet Explorerなど)を使っている人よりも、仕事の成果や貢献度が高いことが証明されました。技術的な問題ではなく、自分の頭で自ら考え、既存のものを疑い、より良い選択肢を探せる人は、成果を上げるというのがここでのポイントです。自分で疑問を感じたら、それを改善すると成功に近づくかもしれません。(アナ雪が代表例で動画で取り上げられています。)
次は恐怖について。彼らは、一般の人と同じく恐怖を感じるが、より挑戦し損なうことを恐れている傾向が強い。彼らは、改行し破産するのも失敗だが、開業にすら至らないのも失敗だと気づいているのです。後々最も深く後悔するのは実行したことではなく、実行しなかったことなのです。科学的にも、やり直したい後悔は逃したチャンスだと判明しています。イーロン・マスクテスラ・モーターズもスペースXもうまくいくとは思っていませんでしたが、その重要性から挑戦せずにはいられませんでした。私たちのほとんどは重要なアイディアがあっても挑戦しようとも思わない。でも、実はまずいアイディアをもとに評価されることはまずない。エジソンもとんでもなく醜い人形を作ったけど、その失敗作をもとに彼の評価が出来上がっているわけではない。何か重要なことについて人々に尋ねたところ、85%の人が沈黙することを選んだそうです。彼らは恥を恐れ体裁を気にしていた。でもエジソンがそうだったように創造的な人の頭の中はまずいアイディアだらけで、駄作が山ほどある。どの分野でも独創的で最も偉大な人たちは最も多く失敗している人。彼らは誰よりも多く挑戦するから成功にたどり着く可能性も自ずと上がるのだ。超一流のクラシック音楽作曲も、作品数と作曲家の偉大さには相関関係があった。数多くのアイディアを産むのは大切。
 
まとめると、
前倒しにせず、不安から自分の頭で考え軌道修正していきながら、失敗を恐れず多くのアイディアを生み発信していくことが大事です。
とのことです。
 
なんとなくSteve Jobsのスピーチとかぶる気がしています。カリグラフィーのクラスを受けたことで、コンピューター開発を前倒しすぎることなく、自分の頭の中でアイディアを育てAppleを創業したのです。前にSteve Jobsについて書いたので記事を載せておきます。
以下は今日参考にした動画です。動画では、彼の生徒がこの法則に乗っ取って実際に大成功した話がスピーチの所々に散りばめられています。
それでは、おやすみなさい〜